オーディオルームセッティング事例
オーディオショップPLUTONおすすめの【ホログラフィックサウンド】が実現できる
オーディオオーディオセッティングとはどの様なものなのか?
今回は、実際の導入事例を踏まえて、具体的にご紹介します。
<システム>
・スピーカー YAMAHA NS-1000M
・CDプレーヤー DENON DP-S1
・D/Aコンバーター DENON DA-S1
・プリアンプ 自作のアッテネーター式ボリューム
・パワーアンプ Aurex SC-Λ99
<改善ポイント>
・スピーカーから音が離れず、音像が中央に定位しない。
・音がまとまってしまい、分解能が低い。
・奥行き・高さが広がらず、詰まった感じになってしまう。
1.スピーカーの設置位置の調整
まずは、お金のかからない所から調整していきましょう。
スピーカーを置く向きの調整です。 ⇒スピーカーの向き
元のセッティングではスピーカーがほぼ正面を向いており、左右のスピーカーの音軸が平行になってしまっていますが、
通常の広さの部屋では、スピーカーをやや内振りにして、左右のスピーカーの音軸で三角形を作る事が基本です。

今回は、左右のスピーカーを正面の向きから27°ずつ内側に振り、正三角形に近いセッティングに変更してみました。
この場合、リスニングポジションは音軸の交点(三角形の頂点)よりも後ろ側になる事が理想です。
スピーカーの向きを変えるだけで、左右に散らばってしまっていた音が中央に集まり、きちんと定位するようになりました。
スピーカーからの音離れが良くなると、リスニングポジションがある程度ずれても音場空間が崩れない様になります。
スピーカーの角度は、27°を基準に部屋のサイズ(幅や奥行き)に合わせて調整してみると良いですよ。
2.スピーカー下のインシュレーター交換
使用製品 : インシュレーター D-PROPextend
続いて、中央に集まった音場空間の高さを上げるために、スピーカーのベース周りを改善していきます。
まずは、スピーカーのすぐ下にあるインシュレーターからです。
元々使っていたインシュレーターは、ブチルゴムや絹などを重ねて積層構造にしたインシュレーターとの事。
振動を伝えないゴム系のインシュレーターは一見とても効果がありそうに感じますが、
実はスピーカーの音を殺し、詰まらせてしまう原因になってしまいます。 ⇒メカニックダイオードとは?

スピーカー下のインシュレーターをD-PROPextendに入れ替えた所、とたんに音が軽くなり、活き活きと音が出る様になりました。
スピーカーの上に乗っていたスーパーツイーターはNS-1000Mの高域を伸ばすために導入されたそうですが、
音が軽く抜けてくるにつれて高域も伸びやかになるので、きちんとセッティングすると必要無くなってきます。
今回は、ここでスーパーツイーターを外してしまいました。
3.スピーカースタンドの交換
使用製品 : スピーカースタンド Stage
スピーカースタンドはパネコート材と呼ばれる木材で、つるつるした硬い表面の仕上げです。
木製のスピーカースタンドの場合は、音を詰まらせてしまう事は少ないですが、
振動を吸収する能力が低く、スピーカーキャビネットと一緒に振動してしまいます。 ⇒スピーカースタンドの効果とは?
その結果、定位の解像力が下がり、音場空間が不明瞭でもやもやとした音になっていました。
また、スピーカースタンドの振動の影響で、スピーカーからの音離れが悪く、音場が低くなってしまっています。
スピーカースタンドStageとD-PROPextendの組み合わせに入れ替えました。
ちなみに、インシュレーターもダイアモンド・フォーメーションの4点支持です。

左側だけ変えて聴いてみると、明らかに音の広がり方の違いが分かります。
スピーカーの振動がスタンドで適切に処理される様になったので、
定位が明瞭になり、音場空間の高さが表現できる様になりました。
スピーカーの足元が安定するので、音の抜けも良くなります。

今回はスピーカースタンドまでの導入ですが、
スタンドの下にorquestaなどのオーディオボードを入れると、
さらに音場が明瞭になり、本来の音楽が活きてくる様になります。
4.CDプレーヤーへのインシュレーターの設置
使用製品 : インシュレーター D-PROP
スピーカーの次は、音楽信号の入り口であるCDプレーヤーにインシュレーターを見直します。
CDプレーヤーのインシュレーターも、スピーカーと同じゴム系のインシュレーターでした。
スピーカーと比べると発生するエネルギーは少ないですが、
CDプレーヤーにも電源部や回転部など振動源となる要素が入っています。 ⇒インシュレーターの正しい使い方

CDプレーヤーやアンプなどの場合には、D-PROPとC-PROPのコンビネーションが効果的な場合もありますが、
今回のCDプレーヤーではD-PROPの3点支持が効果的でした。
CDプレーヤーの不要振動をきちんと処理する事で情報量が増え、音場空間の奥行き・高さがより明瞭になります。
5.オーディオボード下へのインシュレーターの設置
使用製品 : インシュレーター D-PROPminiextend
通常ならば、ここでオーディオラックやオーディオボードの出番になるのですが、
元々が木のボードをお使いでしたので、インシュレーターでさらなる振動処理を狙います。
(石などの重い素材や、素材自体が振動しにくい制振系のボードをお使いの場合は、ボードから見直す様にして下さい。)

CDプレーヤーの下にもインシュレーター、ボードの下にもインシュレーターと2段重ねになりましたが、その効果は絶大です。
CDプレーヤーにインシュレーターを導入した時から、さらに音が明瞭に、軽く抜けるようになります。
ちなみに、予算の都合でボード下のインシュレーターまでは揃えられない場合には、
オーディオボードの下に新聞紙を入れてみて下さい。
(あらじめ、四つ折にしてボードのサイズに合う様に新聞紙のサイズを調整しておきます。)

木のボード→新聞紙→木のボードと組み合わせる事で、ボードとボードの密着性が高まり、
不要な振動が発生しにくくなります。
木と紙は元の素材が同じ事もあり、音が詰まる方向にになりにくいのでおすすめです。
木と新聞紙の組み合わせは暫定的な処理なので、
最終的にはしっかりとしたインシュレーターとオーディオボードを導入して下さい。
6.部屋の響きの調整
使用製品 : ルームチューニング材 Watayuki
最後に、部屋の響きを調整するルームチューニング材を導入します。
ルームチューニングと言うと、巨大な音響パネルなどの掛かりな製品を想像される方が多いと思いますが、
しっかりとポイントを抑えれば、簡単に大きな効果を得る事が可能です。
今回のお部屋は、フローリングの床にはカーペットを敷き、壁に布が貼ってあるなど、
壁の反射対策が若干されているので、天井付近にルームチューニング材を取り付けてみます。 ⇒ルームチューニングとは?

部屋の角の部分に吸音材のWatayukiを設置し、その内側に反射材のAztecaを取り付けてみました。
どちらも約20cm×20cmと小型の製品ではありますが、その効果は絶大です。

左右に1個ずつ、計4個を取り付けただけで、音場が上の方に広がるのがわかりました。
本来であれば、正面の壁にもさらに何個か反射材を取り付けたい所ですが、
今回は左右の壁(こちらも上の方、天井付近です)に取り付けて、部屋の響きのバランスを取りました。
両面テープや画鋲などで簡単に取り付けが出来る吸音材・反射材ですが、
数個を取り付けただけで音場の高さ・奥行き・左右の広がり感が大きく変わります。
一人でも簡単に付け外し出来ますので、もう少し個数を増やして、色々な設置パターンを試してみてはいかがでしょうか?
セッティング変更を終えて
最初の状態ではスピーカーから音が離れず、高さの出ない、平面的な印象のシステムでしたが、一つずつ変更していくにつれて、全く別物と言えるほどのホログラフィックサウンドへと変わっていきました。
今回は、スピーカーのセッティング→CDプレーヤーの足回り→ルームチューニングと一気に調整を進めてしまいましたが、1〜2ヶ所調整するだけでも見違える程音楽が活き活きと鳴ってきます。
特に、広がりの無いまとまった音は、高音から低音までが混ざり合ってしまい、それぞれの楽器の音が抜けてこないため、詰まったような感じになってしまいます。
そんな時には、アッテネーターやスーパーツイーターで高音の抜けをサポートしたくなる気持ちをぐっとこらえて、(逆に、自然に軽く抜ける音を判断しづらくなってしまいます。)システムのセッティングをもう一度見直してみましょう。
音を詰まらせる原因となるゴム系の素材は使っていませんか?また、重い素材(石や鉄など)のボードはありませんか?
導入した時には効果がある様に感じた製品でも、落ち着いた時に外してみると「無い方が音が抜ける様になる」場合も多いです。
正しいセッティング・正しい振動対策で、真に音楽を楽しめる【ホログラフィックサウンド】をぜひお楽しみ下さい♪
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